新聞掲載紹介 - 紀州新聞(2013年2月27日)

更新:2013年4月10日

PCS搭載で安全性高める
中紀バス(株)が新車を導入
紀州新聞(2013年2月27日)

由良町里、中紀バス(株)が26日、創業80周年を記念し新型バス「HAYABUSA-1」を導入した。「安全・安心・快適」をモットーに取り組む同社では、走行状態を検知し追突被害を軽減するブレーキシステム・PCS(プリクラッシュセーフティ)を県下で初めて搭載。より安全性を追求し交通事故防止につなげたいとしている。

新車は日野自動車(株)製で、乗車定員60人。車両前部に設置したミリ波レーダーで速度やハンドル操作、車間距離などを検知しアラームやアナウンスで知らせ、追突の恐れがあると認知した時は自動的にブレーキがかかるPCS、カーブでの車線はみ出しや横転などを抑止するための車両安定制御システム(VSC)、ドライブレコーダーなども搭載。コンピューターで制御しており、さまざまな情報がデジタル表示される。

80周年記念車両は、宇宙から地球に戻った小惑星探知機「はやぶさ」などにあやかって高垣宏会長が命名し「はやぶさのようにどんな困難にも耐えていけるよう、全国的に交通事故が増えているので、今まで以上に安全性を追求した。HAYABUSAシリーズを作っていきたい」。

同社は一昨年12月に、日本バス協会の安全性評価認定を受けており高垣太郎代表取締役も「ソフト面では乗務員がセーフティードライバーの指導を受けているので、ハード面でも安全性を充実させました」と話している。新車両は近く台湾からの観光客を乗せ県内を巡る。