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紀州新聞:2019年3月31日(木)

安全性能がグレードアップ 最新設備の大型観光バス導入
中紀バス(株)

今年で創業86周年の中紀バス(株)=由良町里=が30日、最新の安全設備を搭載した大型観光バスを導入した。前回、中型バスに初めて取り入れた「ドライバー異常時対応システム」を大型バスにも搭載。大型バスとしては管内初の取り組みで、さらに安全性がアップした。

新車は日野自動車(株)製の「セレガ」で60人乗り。歩行者も感知できる追突被害軽減防止ブレーキシステムなど従来の安全装備に加え、新たにドライバー異常時対応システムを搭載した。

同システムは、走行中に運転手が体調不良などで運転ができなくなった時、運転手や乗務員または乗客が緊急停止ボタンを押すと、徐々に速度を落とし停止するもの。車内で非常ブザーが鳴るとともに、赤色フラッシャーなどが点滅し乗客に伝達、周囲にもホーンを鳴らしストップランプなどを点滅させ異常を知らせる。

このほか、従来の停止車両や歩行者を感知し衝突回避被害を軽減するPCS(プリクラッシュ・セーフティ・システム)、滑りやすい路面やカーブでの事故を抑制させるVSC(車両安定制御システム)、車線逸脱警報、車両ふらつき警報、脇見などを警報で注意を喚起するドライバーモニターなども設置している。

車体には、英語で創業86周年記念号の文字もデザインされ、高垣太郎代表取締役社長は「春の行楽シーズンに、安全・安心のグレードの高いバスでご旅行をお楽しみ下さい。今後も安全性の高いバスを増やしていきたい」と話した。

紀州新聞記事

更新:2019年4月8日