お知らせ

お知らせ

掲載記事
紀州新聞:2020年8月12日(水)

安心安全なバスツアー実現へ
感染予防策を徹底し研修日帰り旅行
中紀バス

中紀バス(株)=高垣太郎代表取締役社長、本社・由良町里=は9日、新型コロナウイルス感染症防止対策を徹底したバスツアー実現に向け、社員らを対象に研修日帰りバス旅行を実施。30人の社員がバス2台に分乗し、高野山を目的地としたツアー「疫病を治めた『空海・高野山』疫病退散祈願&奥の院散策、謹摩焚き体験と夏の精進湯葉料理の昼食」に出かけた。

去る4日に和歌山労災病院=南條輝志男病院長・和歌山市=で受けた新型コロナウイルス感染予防の研修会で得た知識を実践する機会。同病院の南條院長ほかスタッフ4人が同行した。

往路の車中、高垣社長は「コロナ禍のなか、バス会社はじめ観光業は瀕死状態。武漢からの感染者がバスツアーで出て、バスが敬遠され、2月から7月までバスが動かない日が続いた」と、新型コロナウイルスの感染拡大で大打撃を受けている業界や自社の現状を説明。目下、半年前の社会情勢とは大きく変わって「Withコロナ」の新しい生活様式が求められるなか、バス会社として取るべき対策を南條院長に相談し、受けた助言に沿いできる限りの感染防止策を講じてこの日に至った経緯に触れ「今日の試みに意見を投げて頂き、勉強と励みにしたい」と社員らに呼びかけた。

バス車内は、除菌液・次亜塩素酸水溶液の空間噴霧や、ウイルスの不活性化に効果があるとされるオゾンや光触媒コーティングの採用、5~6分で室内の空気が入れ替わる外気導入運転で、抗菌・換気を徹底。各座席背もたれ上部にはアクリル板を設置して飛沫を防ぎ、バスの連転手や添乗員は事前にPCR検査を受け陰性を確認した上で乗車した。社員らもマスク着用、乗車するたびの手指の消毒、大声での会話やカラオケを控えるなど、安心安全に努め高野山へ向かった。

高野山は、麓よりも6度ほど気温が低くて涼しく快適。社員らは、さわやかな空気のなか語り部の説明を聞きながら奥の院を散策し、精進料理や熊野牛の昼食に舌鼓。清浄心院で護摩焚き体験をして疫病退散を祈願し、隋心院では薬師如来像を見学するなど、仏教の世界を満喫した。

「バスも添乗員もやるべきことをきっちりすれば、バスの車内は安全。旅行の感染リスクは、バス車内というよりも、行った先でどう過ごすかにある」と高垣社長。国のGoToトラベルキャンペーンと県のわかやまリフレッシュプランが併用できる今、8月末までなら、例えば1万円のツアーに自己負担1500円で参加できる。同社ではこのお得な期間内、21日、22日、23日、28日、29日、30日の各週末にも日帰りツアーを設定し、多くの人の利用を呼びかけている。

問い合わせは、同グループの(株)中紀バス観光社(電話24・1110)へ。

紀州新聞記事

更新:2020年8月17日