新聞掲載紹介 - 紀州新聞(2012年1月13日)

更新:2012年1月20日

「安全なバス」協会がお墨付き
管内初の安全性評価認定受ける  中紀バス(株)
紀州新聞(2012年1月13日)

中紀バス(株)=高垣太郎代表取締役社長、本社・由良町里=が、公益社団法人日本バス協会から管内初の「貸切バス事業者安全性評価認定」を受けた。貸切バスの利用者や旅行会社が、より安全性の高い貸切バス事業者を選ぶ際の指標となる制度で、国土交通省が推薦している。全国の貸切バス事業者の1割程度にあたる224事業者が認定を受け、県下では中紀バスを含めて2事業者。

国土交通省は数年前に発生した観光バスの重大事故を受け「値段競争に走ると設備投資や社員研修がおろそかになり、安全性が損なわれる」と安全性評価認定制度の導入を推奨し、日本バス協会が平成23年度に制度を導入した。全国の228事業者から申請があり、認定委員会で224事業者を認定。安全性について一定のレベルを保つため認定は二年間有効の更新制となっている。

中紀バスは、貸切バス全車(県内で24台保有)にデジタルタコグラフ(運行記録計)やセーフティーカメラを設置するなど設備投資に力を入れ、事前に旅行先を下見し、危険個所の情報を共有化するなど運行管理計画を充実させているほか、乗務員研修や班長ミーティングなど社員教育にも熱心に取り組んでいることなどが評価され「より安全性の高いバス」に認定された。

バス協会から認定証と「セーフティーバス」のステッカーが届き、ステッカーは全車に貼り、安全性をPRする。高垣社長(47)は「より一層安全性を高め、お客様により快適な旅行をお届けしたい。認定制度をアピールし、より安全なバスとして学校の修学旅行などにも利用してもらえるように努めたい」と話した。

同社は昭和8年に由良自動車商会を設立。戦後に南海自動車(株)に改名し昭和29年に分離独立して現在の中紀バス(株)が誕生した。